お姫様のtrueprince☆

「いや、いいって!酒ばっかだぞ?」

「え!?そんなぁ・・・」

「ははっ、サンキューその思いだけで
嬉しいよ」

「そっ、そうかな?」


「ああ」そう言いながら笑った水城くん
の笑顔は

本物のような気がした。

そこから
もう少し話してあたしは店を出た。


「じゃあねっ!」

「あぁ・・・」


最後は水城くんに
手を振りながらあたしは離れていく。

夜だから、
暗いからかな?

冷えるからかな?


心がほんとに一瞬だけ、一瞬だけ冷たく
感じた。



___________。



「あれが、みんなが本気になっちまう
女、か・・・」


最後に風牙がはぁーっとはいた息は
真っ白だった。

< 206 / 379 >

この作品をシェア

pagetop