私を嫌いにならないで【短】
私を嫌いにならないで




「それって、結が拓也のこと好きだった時じゃん。」

このバカを恨んだ事は沢山あるけど、今回が一番酷い。
あんた、この周りを見て喋って。と思っても言った事を無しにはできない。


こんな話になったのは、冒頭の言葉から約2時間前のこと。



今日は放課後まぁ、部活動の時間に全ての部活が部室の片付けをする時間になっていた。


私は勿論、自分の部活に行った。
女子テニス部に…


「結ー。これいらないよね?」

出されたのは、グリップがボロボロでなおかつ、ガットが至るところが破れているというラケット…。

見るも無惨な姿。

こんなラケットまで、誰がやったんだよ。

『ん?いらないんじゃない。使えないからね。笑』


そう発するとポイっとゴミ袋に捨てられるテニスラケット


そんな楽しくワイワイやっていた女子テニス部の片付け。


そんな中にバンと言う、不吉な大きな音をたてた
台風?いや…。台風の目がやって来た。


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