気付いたら、悪魔の腕の中。


 早く解放してほしいな・・・。


 考え事にひたっていると、トントンと部屋がノックされた。


 「はーい」



 「環ー入るわよ」




 あらお母さん登場。


 「なに?どうしたの?」




 「ちょっとこれ買いに行ってくれない?」




 「えーおつかいー?」



 うちの母親は大体こういった買い忘れを娘に押し付けてくる。





 「あんた、何も手伝いしないんだからこんくらいしなさいよ」




 「んーわかったよ」



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