magnet


週末をワイワイと過ごし、テストの前の日に全部内容を詰め込む。


「始め」


そうしてテストが始まる。一年生と二年生じゃ教科数もその日の時間割も違う。確か今日は二年生の方が終わるのが遅い。


湊とは多分テストの間の一週間会えない。


仕方のない事だから大して気にはしないけど。


「これじゃあ駄目だよ」


私はいいのに愛架は駄目らしい。


言われたのはテストの3日目が終了した時だった。


「寂しくないの?せっかく付き合えたのにさ」


「別にいいよ」


「私が寂しいよー。ね、だから待とうよ。ね?」


「……明日もテスト」


呟くけれどやる気の問題と相手との相乗効果でまるで意味がない。


結局、愛架は愛架で私は私。


何が何でも振り回されるのだった。




< 103 / 215 >

この作品をシェア

pagetop