magnet
週末をワイワイと過ごし、テストの前の日に全部内容を詰め込む。
「始め」
そうしてテストが始まる。一年生と二年生じゃ教科数もその日の時間割も違う。確か今日は二年生の方が終わるのが遅い。
湊とは多分テストの間の一週間会えない。
仕方のない事だから大して気にはしないけど。
「これじゃあ駄目だよ」
私はいいのに愛架は駄目らしい。
言われたのはテストの3日目が終了した時だった。
「寂しくないの?せっかく付き合えたのにさ」
「別にいいよ」
「私が寂しいよー。ね、だから待とうよ。ね?」
「……明日もテスト」
呟くけれどやる気の問題と相手との相乗効果でまるで意味がない。
結局、愛架は愛架で私は私。
何が何でも振り回されるのだった。