magnet


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「っうわぁ!?」


耳をつんざくような叫び声で目が覚めた。すぐ側で聞こえたのだから起きてしまって当然だ。


「うるさ……」


「な、え?あ、何で……」


上手く機能しない目を必死に開けて見れば、ベッドの壁側に張り付くようにして目を見開いてる姿が見える。


まだ、眠いな……そう言えばちょっとは熱が引いたのだろうか。


と、呑気な私に対しわたわたとする朔。落ち着きなく視線を張り巡らせている。


「何で、先輩が寝て……え?」


様子からして何も覚えてないらしい。タチが悪いにも程がある。


覚えてないのならそれはそれでいいけど、とりあえず熱が引いたのか気になった。


自分のおでこに手を当て、もう一方の手を朔に当てる。


「……まだ熱い……?もうちょっと寝た方がいいよ」


何はともあれようやく解放されたので、じゃあ。と言って帰ろうとした。


まぁ、案の定引き止められるわけでどうしようもないのだけれど。



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