magnet


「先輩達は何に出るんですか?」


「私達は補欠枠なんだよ」


「へぇー。ここちゃん先輩はともかく愛架先輩は怪我したら大変ですもんね。いい判断だと思いますよ」


愛架という話相手がいるようだし私は喋る必要もない(喋りたくない)から黙っていようと思っていた所にその仕打ち。


「ねぇ。私はともかくってどう言う意味なの」


「あ、すいません口が滑っちゃいました」


「わざとだよね」


「違いますよ。あれです。先輩には俺を応援してほしいからともかく。とかの意味じゃないですか?」


「何で疑問系なの」


「あ!じゃあ賭けをしましょう」


話通じてないんだけど。愛架に助けを求めようとしたけど、消えた。


後ろを見ると、体育館の中を懸命に覗いている。





< 26 / 215 >

この作品をシェア

pagetop