magnet
「先輩達は何に出るんですか?」
「私達は補欠枠なんだよ」
「へぇー。ここちゃん先輩はともかく愛架先輩は怪我したら大変ですもんね。いい判断だと思いますよ」
愛架という話相手がいるようだし私は喋る必要もない(喋りたくない)から黙っていようと思っていた所にその仕打ち。
「ねぇ。私はともかくってどう言う意味なの」
「あ、すいません口が滑っちゃいました」
「わざとだよね」
「違いますよ。あれです。先輩には俺を応援してほしいからともかく。とかの意味じゃないですか?」
「何で疑問系なの」
「あ!じゃあ賭けをしましょう」
話通じてないんだけど。愛架に助けを求めようとしたけど、消えた。
後ろを見ると、体育館の中を懸命に覗いている。