シュークリーム
『気にするな』なんて言われても気になって、同時にほんの少しだけ口元が緩んでしまった。


村上君は、私と課長の関係が気になるの……?


ただの自惚れなのかもしれない。


だけど……。


そんなことを訊くのは、多少なりとも私のことを気にしてくれているんだって思って、ニヤけてしまいそうになる。


「森?」


ハッとして村上君を見ると、彼は腕時計に視線を遣ってから続けた。


「俺、もう行くから」


少しだけ焦りを見せた村上君の言葉で、今朝のことを思い出す。


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