シュークリーム
「悪い……」


沈黙を破るように部屋に響いたのは、村上君の深いため息とその言葉だった。


「困らせて悪かったな……。正直に言うと納得は出来てねぇけど、お前とはこれからもパートナーとしてやっていかなきゃいけないわけだし、このことはもう忘れるよ。……だからお前も、これからはいくら酔ってても変なこと言うなよ」


自己完結をするように淡々と話を進めた彼が、固い表情のまま立ち上がった。


「じゃあな。玄関、ちゃんと閉めとけよ……」


そして、村上君は踵を返しながら静かに言った。


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