十人十色~君の声を聞かせて~





しばらくして、その服をきたホームレスくんがお風呂からでてきた。






ちょうどハンバーグをテーブルに並べていたときだ。









「……服を貸してくれるのはありがたいが……」






眉間にシワを寄せるホームレスくん。









「ゴメンね? それしかサイズ合いそうなのなくて……ぷぷ」












その服は、フリルのついたピンクのワンピースで。





明らかに女物。







おばあちゃんが高校入学祝いでくれたものの1つだけど、サイズがすごく大きくて。







それ以前にワンピースとかあんまり着る機械ないんだけど……。












とにかく、男の子が着るものではない。











< 64 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop