水色王子とピンク姫
「…………春」
「ん?」
雪佳を見ようとした瞬間、いきなりの不意打ちキス。
「雪佳ぁっ!」
不意打ちは苦手なんだって!
雪佳は小さく笑う。
「今、お姫様みたいなキャラになってる」
「からかうなぁ!」
「俺の前だけで、お姫様になれよな?」
恥ずかしいことサラっと言っちゃうねぇ。
この水色王子は。
「……うん」
雪佳はみんなの水色王子。
あたしは雪佳だけのピンク姫。
それは、これからも変わらないからね?
END