白い華

白い華

黒いスーツに黒いネクタイ。



僕は電車から降りた。



階段を上り、そして、下る。



改札の先には黒い服を着た大勢の人がいた。



あの子の学校の友人達だ。



おかしくてしかたがない。



こんな大勢の人がいて、誰1人あの子の死を止めることができなかった。


僕は笑ってやった。


気分が悪い。
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