☆ハイローハート
理一の指がアタシの髪から離れる

やっと、理一も寝る気になったか……


アタシは唇を薄くあけて、ゆっくりと息を吐き出した

早く、寝ちゃおう

朝になれば魔法はとける


「ごめん、みさき」


顔に息がかかって、反対側にトンと手をついたのがわかると、間髪なく唇同士が密着した

…………ッッ!!!


横から圧し掛かってくる理一の体を押した

「何、してんの……っ、理一」

「こないだもしたじゃん、キス」


……それ、は……


理一はひじをついたまま反対の手をアタシの頬にそえた

「ちょっと理一……」

と言っても、アタシの言葉なんて聞く気はないらしい


「俺は、今日ここに来たときからキスするつもりだったんだけど」

すっかり暗闇に目は慣れてるし、真正面から目を合わせながらそう言われると……

「みさきは、したくない??」

そう聞きながら、軽くまたキスしてくる


したくない、……わけがない

だけど……、したい、なんて言えない


「いっぱい抱っこして、くっついてるから」


確かに、こないだ……そんなこと言ったけど

アタシは不安気に理一を見た

……理一の目の中には、冷たい色がないの

その目の中にいるのはアタシでも、頭の中にいるのは……誰?


あなたが恋をしている相手は……誰なの?

< 165 / 756 >

この作品をシェア

pagetop