3人は学校の人気者


昼休み、鳴海に注意しようと鳴海の席を見たけど、鳴海はいなかった。


どこいったんだ?


アイツに友達なんていねーし…。


山炭か…?


ま…まさかな…。


「瑠衣、気づいた?」


零が俺のそばにくる。


「つか、気づくだろ」


魁も俺のところにくるが、俺は今無性に腹が立つ…。


ひとりだけ抜け駆けしやがって、しかも魁が言ったんならいいと思って言おうと思ったらチャイムなるし…。


ケンカ売ってんのかよ。


「瑠衣、怖いから」


魁に引きつった顔で言われた。

「お前が悪い」


「抜け駆けはダメだよね」


零も俺と同じこと思ってたみたいだな…。


「あれは、なるちゃんが教えてって顔してたから…」


言い訳にしか聞こえねぇ。


「まぁいい、それより鳴海だろ」


良くないけど、鳴海が先だ…。

「屋上にいるんじゃないの?山炭って屋上行くこと多いじゃん」


「とりあえず、行ってみよっか」


零の一言で俺たちは動きだした。


あとで魁は死刑だ。



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