3人は学校の人気者


「海上席につけ」


無理ですっ!


抵抗しようにも抵抗ができません!!


だって手までもが捕まってるんだもん!!


先生も前をむけば分かりますけどね!?


「海が…何してるんだ?」


先生がこちらを向いて驚いた顔をする。


「捕まってるんです…」


しかも膝の上ってどうなの!?


私重くないの!?


瑠衣くんの考えてる事が分からない…。


そうだっ!


零くんに助けを求めよう!


私は零くんの方に顔を向ける。

思いついたら即行動!!


でも零くんの顔を見た瞬間その考えはバカだったって思った。

だって零くんの顔笑ってるんだもん!


メガネの奥の瞳が細まってなんだかキレイな笑顔だった。


かっこいい…。


とかの問題じゃないんだよ!!


そう思ってたら先生は話を始めた。


なんで!?助けるとかしようよ!

もういい、こうなったら自分でなんとかしよう!


私は文句を言おうと後ろを向いた。


その瞬間、私はもの凄く後悔してしまった…。



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