‐hide‐ハイド

◇◇

バンッッ!!!




「先生!!汐が倒れたって…!」



慌ただしく保健室に踏み込む。



「福島さん…保健室では静かにね」


「ぁ…はい、すみません。でも、汐は…?」




必死で声を抑え、訴える。



『松江さんが倒れた』




選択の体育のとき、体育教師である担任のネボスケ先生にそう伝えられた。




近くにいた私はそれを聞いて駆け付けたかったが、先生がダメだと言ったので渋々体育を続けた。



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