‐hide‐ハイド

終わって着替えもせずに駆け付けてきた。




「松江さんなら、そこにいるわよ」




「ありがとうございます」



カーテンをあけると軽い寝息を立てて眠る汐の姿があった。





「汐はなんだったんですか?」



汐の姿を見て幾分かホッとしながら聞く。


「寝不足と、精神的に参ってるわ」




「精神的、ですか…?」




「えぇ。例えば学校生活に慣れないとか、精神的にきついことがあるとかね」



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