‐hide‐ハイド
3組の表を一通り見てみるが、知り合いはいない。
まぁ、当たり前だよね…。
頭ではそう思っても何と無く寂しかった。
ダメダメ!!
首を大きく振って、暗い考えを吹き飛ばす。
せっかく念願のT高校に受かったんだし、暗いこと考えちゃダメだよね!
「さっ!並ばなきゃ!!」
あ~また頑張って人込みを抜けなきゃ…と鬱になりながら後ろを振り返ると、一気に人が減っていた。
「あれ…?」
一瞬拍子抜けしたが、直ぐに人が減った理由がわかった。
みんなはもう自分のクラスに並びにいったのだ。
時計が指す時刻は集合時間5分前。
なるほど…。
「って!!私も早く並ばなきゃ!」
私は急いで3組の列に並んだ。
並ぶのが遅かったので当然最後の方になってしまった。