‐hide‐ハイド

3組の表を一通り見てみるが、知り合いはいない。







まぁ、当たり前だよね…。





頭ではそう思っても何と無く寂しかった。



ダメダメ!!


首を大きく振って、暗い考えを吹き飛ばす。





せっかく念願のT高校に受かったんだし、暗いこと考えちゃダメだよね!






「さっ!並ばなきゃ!!」




あ~また頑張って人込みを抜けなきゃ…と鬱になりながら後ろを振り返ると、一気に人が減っていた。






「あれ…?」



一瞬拍子抜けしたが、直ぐに人が減った理由がわかった。





みんなはもう自分のクラスに並びにいったのだ。




時計が指す時刻は集合時間5分前。





なるほど…。





「って!!私も早く並ばなきゃ!」





私は急いで3組の列に並んだ。




並ぶのが遅かったので当然最後の方になってしまった。

< 53 / 401 >

この作品をシェア

pagetop