風神I
「勝手に彼氏つくんないでよ。そんなのいないし。」
あたしは風雅達をを睨みながら言った。
そのとたん、一斉にみんながあたしの方を向いた。
「真城、彼氏いないのか?」
旭が恐る恐る聞いてくる。
「いないけど。」
あたしはそっけなく答える。
みんなの視線が風雅にいったのにあたしは気がつかなかった。
「「そうなんだ。」」
双子が嬉しそうに言った。
なんでこいつら嬉しそうなんだよ。
そう思ったがもう相手にするのにも疲れたので無視することにした。
「昌人、勝広、練習しておいでよ。あたしはここから見ておくからさ。」