風神I
「どうした真城!?」
二人が慌てて寄ってくる。
「大丈夫…」
あたしはよろめきながら立ち上がる。
「そんなに痛かったか?」
氷真がすまなそうな顔をする。
「氷真のせいじゃないから。」
あたしはそう言ってまた歩き出す。
「真城。」
紫音があたしを呼び止める。
「何?」
あたしは振り向いて紫音を見た。
しおんは確信を持った目であたしを見る。
「最近、何かあっただろ。」
あたしの心臓が激しく音を立てる。
「どうしたの、いきなり?」
あたしは何もないふりして嘘をつく。