悲恋歌〜hirenka〜悲しい恋の唄。



その日、アタシとアタシの彼氏【琢磨】は
【麻衣】の家にいた。


【琢磨】はアタシの1つ上の17才。

アタシと同じで高校は中退、仕事もろくにしていないチャランポランな男だった

家にもろくに帰っていない【琢磨】は、この日アタシたちの地元に来ていた。

アタシの家に入れるのは無理なので
【麻衣】に頼んでその日は泊めてもらう事になっていた

アタシが何を言っても仕事も探そうとしないしアタシがいくら家に帰ることを勧めても家に帰ろうとしない、陽気な【琢磨】にアタシはいい加減嫌気がさしていた。

【麻衣】の家にずっと泊めてもらうわけにはいかない

ただでさえ迷惑をかけているのにアタシたちより自分の事を考えていない呑気な【琢磨】を見ているアタシはかなりイライラしていた

「この先どうするつもりなん?」

『わからん』

それしか言わない【琢磨】にアタシは別れを考えていた



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