私の恋and事件簿♥
―北斗 SIDE―



ーードンッ

爆発と同時に、毛布へと落ちて来た苺愛。

ベランダから噴き出した炎。



「苺愛!苺愛っ!」



俺は苺愛の体を引き寄せて揺する。

しかし、反応はなし。



「ちょっと通して下さい!」



駆け付けた消防車と救急車。

苺愛の元同僚の片桐さんが、人混みをかき分けて来る。



「苺愛ちゃん…?苺愛ちゃん!」



片桐さんは、確か松井さんていう男の隊員と、苺愛を毛布に寝かせ、対抗反射などを確認。



「気を失ってるが、念のために運ぼう。片桐、糸田ーイトダーにストレッチャー(担架)持って来させろ」



「はい」



片桐さんは松井さんに頷いて走り出す。
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