月の下でキスと罰を。
「罰が、当たった」
ガチャガチャと、小田桐が向こう側からドアノブを回す。
「瀬良くん!」
「どっちが先かなんて分かんないよ」
「ごめん」
「あやまらないでよ」
瀬良は、両手で耳を塞いだ。肩が震えている。泣いているの?
「体、売ってたのは僕だし」
「開けてくれ、違う。俺だって海外で女を買った事が」
「カヨを殺したのも、僕だ」
「瀬良!」
「罰が、当たったんだ!」
声を荒げる二人。ガチャガチャと、ドアノブの音は続いている。
「小田桐さん……」
一瞬、ドアの音が止む。