memories
私は慌てて制服に
着替える。
「着替え終わりました…」
と、言う私の
腕を引っ張り
家を出た。
「さっさっと
行くぞ、乗れやっ」
そう言って
龍二君は龍二君の
自転車に乗り
私を乗せてくれる。
これは中学校からの
習慣。
私は
この時が
一番好き。
私は龍二君が
好きなんだ。
何だかんだ言って
優しくて
私を守ってくれる。
好きじゃなきゃ
今まで
彼の言うことなんて
聞いてない。
でも嫌われたくないんだ。
私はこのまま
龍二君の側に居れたらいい。
そう思ってたのに。