3両目の王子様 【短編】



階段から一番近い
その車両は、3両目。

今思えば、あのときあたしが
超余裕な時間に家を出ていたら、

女性専用車両に乗ろうとか
考えてたら、

逆に7:45分発のあの電車に
乗り遅れてたら…、

彼と会うこともなくて、
彼に恋することも、
なかったんだから


不思議だなぁ、と思う。
怖いなぁ、と思う。




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