3両目の王子様 【短編】



彼は、本を読んでいて
私の視線には気づいてくれなかった。

けど、その姿に目が離せなかった


少し焦げ茶色の
クセのある髪の毛、
すごく整った顔。
さっき微笑んでくれた時の映像が
甦る。


顔が火照っていくのを感じた。




私は、名前も知らない彼に
一目惚れしてしまった。




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