赤い狼 弐






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「もう一回、勝負だぁ!」




「はぁ…またかよ…。これで7回目だぞ、稚春。」




「そうだよ~。諦めなよ~。」



「ぃぃの!勝つまでやるの!」



「俺、もう飽きたんやけど~。」




「龍は黙ってて!お願い!もう一回だけ!」




「「はぁ…。」」




優魔と優悪が同時にため息をつく。






…でも…





本当に納得いかないんだもん!






ババ抜きで一回も勝ててない事が!







誰に何て言われようが関係なぁーい!





「ね!お願い!この通り!何でもするから!」





手を顔の前で合わせて


お願いします!


ともう一度、お願いする。







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