神様、恋をください。
“慶仁を探しに行く”
頭の中はその事でいっぱいだった。
雨は今も降り続けている。
『慶仁、待っててね...』
私は自分に熱があることも、
何もかも忘れて、
ただひたすら走り続けた。
慶仁の家も知らない
慶仁のよく行くとこも知らない
私は、走って、歩いて
真夜中の町へ慶仁を探しに行った。
「お姉ちゃん、可愛いね!一緒に遊ぼうよ!!」
金髪の、若い男が近づいてきた。
怖い、
怖いよ。
「いいじゃん姉ちゃん♪ねっ♪」
肩を触って来た。
満面の笑みのつもりだろう。
私には営業スマイルにしか
見えなかった。
『やめて。馴れ馴れしく触んないでよ』
私は、精一杯の声で言った。
男は、どんどん近づいてくる。
「いいじゃん!ほらッ!!」
『キャ!!』
私は腕を強引に掴まれた。
慶仁、助けて...。
私は、何とかすり抜けて
走り続けた。
男は全速力で追ってくる。