神様、恋をください。
7月中旬
何事もなく過ごしてた
でも...。
ガラガラ____
胸が破裂しそうだった
『慶仁...ッ。』
もう来ないと思ってた
もう会わないって決めてたのに
「杏...樹。」
慶仁の顔は少し青ざめていた
体調が悪いって菖に聞いてたからなんでなのかはすぐ分かった。
私は、すごく動揺してたけど、冷静なふりをして
『久し振り。』
と言った。
菖は私たちが会うことを予測してたかのようにじっと見ていたし
華恋は、慶仁の体調を気にしてる様だった。
「待ってたか??」
慶仁は冷静すぎる
なんでよ、
なんで今頃??
もっと早くくるとかできなかったの??
『待ってない...』
言っちゃった本当のこと。
もう待つのは止めたんだ。
「そっか。だよな。俺もそう思った。」
なーんて、バレバレだよ。
慶仁、すごく寂しそうなんだもん。
本当は慶仁は私に会おうとしてたんでしょ?
なんで嘘つくの?
『嘘つき...』
「は?」
『嘘つき!!私のこと、会おうか迷ってたくせに、もう俺はお前のこと好きじゃないみたいな事言わないでよッッ!!!』
「...」
『ずっと待ってたの!!嫌いになったつもりだったけど、どうしても嫌いになれなかったの!!!!』
恥ずかしくて、慶仁の顔なんか見れなかった。見なくても怒ってることぐらい分かるから...。
「お前も嘘つきじゃん。」
優しい声。
怒ってないの?
顔をあげた
「お互い様だな。」
慶仁の顔は明るかった