神様、恋をください。


お母さんの車で私は家に帰った。

今のお母さんは車の運転ができる

前の母はできない。


「こうやって話すのはじめてだね。」


母は、父と私が入院してから離婚。

理由は、私が邪魔だったらしい。


私が入院して1年目。

父が若い女性を連れてきた。

「紹介する。池ノ内飛鳥さんだ」

私はその時11歳で小6。

ある程度、父が再婚するということは理解できていた。

だけど...また母に捨てられたら...

と、考えて私は私と飛鳥さんの間に早くも壁を作ってしまった。

私が話したことがあるといえば、

『別に』とか『帰って』とか...

だから、今日までまともな会話というものをしたことが無かった。


『今まで、ごめんなさい。』

「...いいの。あなたのことわかってたから。」

『へ?』

「杏樹ちゃんが心を開けない事。私が怖かったんでしょ?またお母さんに捨てられたらっておもってたんでしょ?」

なんでそこまで分かるの?

血も繋がってないし、一緒に暮らしたこともないのに...

「私、カウンセラーやってたの。だから心を読むのは得意なの。相談したいことがあったらいつでも聞くわよ。」


なんか話を聞くたび、お母さんは凄くいい人って分かる。

慶仁に相談して正解だったって思った。

『そうなんですか...じゃあ、私は今何を考えているか分かるの?』

「そうね...私の事と...彼の事?」

『すごぉぉい!!!』

「これが仕事なの。彼の事、大好きなのね。」

『なんでそこまで!?』

「今のは、菖っていう子に教えてもらったの。」

『菖が!?』

「いい友達ね。」


今度会ったら仕返ししてやる菖!!!






< 37 / 71 >

この作品をシェア

pagetop