神様、恋をください。
お母さんの車で私は家に帰った。
今のお母さんは車の運転ができる
前の母はできない。
「こうやって話すのはじめてだね。」
母は、父と私が入院してから離婚。
理由は、私が邪魔だったらしい。
私が入院して1年目。
父が若い女性を連れてきた。
「紹介する。池ノ内飛鳥さんだ」
私はその時11歳で小6。
ある程度、父が再婚するということは理解できていた。
だけど...また母に捨てられたら...
と、考えて私は私と飛鳥さんの間に早くも壁を作ってしまった。
私が話したことがあるといえば、
『別に』とか『帰って』とか...
だから、今日までまともな会話というものをしたことが無かった。
『今まで、ごめんなさい。』
「...いいの。あなたのことわかってたから。」
『へ?』
「杏樹ちゃんが心を開けない事。私が怖かったんでしょ?またお母さんに捨てられたらっておもってたんでしょ?」
なんでそこまで分かるの?
血も繋がってないし、一緒に暮らしたこともないのに...
「私、カウンセラーやってたの。だから心を読むのは得意なの。相談したいことがあったらいつでも聞くわよ。」
なんか話を聞くたび、お母さんは凄くいい人って分かる。
慶仁に相談して正解だったって思った。
『そうなんですか...じゃあ、私は今何を考えているか分かるの?』
「そうね...私の事と...彼の事?」
『すごぉぉい!!!』
「これが仕事なの。彼の事、大好きなのね。」
『なんでそこまで!?』
「今のは、菖っていう子に教えてもらったの。」
『菖が!?』
「いい友達ね。」
今度会ったら仕返ししてやる菖!!!