きみの声がきこえない

改めて口に出してみると、安心感が胸に広がった。


「そっか、よかったな」

そして、陽介からききたかった言葉もきけた。


「はじめてこの能力が役立った感じだよ」

「そもそもその能力がなければ悩んでないんじゃね?」

「あ、そっか!バカだあたし」

「ははっ」


その時だ。
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