黒と白−世界の果て−
「…さっきから言わせておけば…。」



恐い男はそう言うと、いきなり目をつぶり、わけのわからぬ言葉を呟きだした。




「アド!駄目よっ!」


女の子が必死に止めようとする。


「少しだけですよ。」

「でもっ!」





な、なに……?




『彼は魔法を使うよ!』



風の声が聞こえた。


って、え!?

魔法って…、




恐い男が目を開くと同時に手を前につきだした。




その瞬間、




ビュウッ




突風が吹いた。




「な……何だ?」


恐い男はそう言って手を止める。



今のって……あいつの魔法じゃないよね?




あ…。

フッと、風が笑った。





風が助けてくれたんだ。
よ、よかった…。





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