KAGAMI


どうしてアタシはこんなんなんだろ…

なんて、どうしようもない悩み。


そんな自分が嫌になって、顔にお湯を擦りつけた。
目の下を伝う水分は、お風呂のお湯。
涙なんかじゃない。



それでも

あの言葉たちは嘘だったの?


そう思えば思うほど鼻の奥がつんとするのは、鼻に水が入ったから。
だって、何も考えなくてもつんとする。



のぼせそうになって、すぐに風呂から出た。

身体を拭いている最中も、服を着ている最中も、気になるのは玄関。



帰ってくる様子は、ない。




やめやめ!
考えるの、やめた!

さっさと髪の毛を乾かして、寝てしまおう。


ドライヤーを付けて、周りの音を消した。
聞こえない、聞こえない。

想太くんの言葉も、思い出させない程に強く風を送る。


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