KAGAMI
「よしよし」
想太くんは満足そうに微笑む。
学校は行っとけ、が想太くんの口癖だったりする。
「ご飯要らない、間に合わないから。」
想太くんに、アタシが言った。
結構、冷たく言ってしまったかも。
そんな事は別にいいんだ。
だって、アタシが不機嫌な事に気付いて欲しいから。
でも想太くんは時計をちらっと見て「あぁ、そうだな」と言うだけだった。
そして、
「莉麻、もっと早く起きれよー。飯食う時間くらい確保しとけ」
は?
もっと早く起きろって…起きてたんだけど。
それから、聞いてたんだけど。
想太くんの方を見ると、髪がうっすらと濡れてた。
シャワーを浴びたんだろう。
だって上半身に何も着てないし。
昨日は帰ってきてすぐ、寝たんだ。
アタシがいれたお風呂に、入らなかったんだ。
そのくらい、疲れてたんだ?