KAGAMI


高杉…君だっけ?
上靴のゴムの色が緑だから、3年生…か。
ネクタイしてないから気付かなかった。

「高杉、先輩?」

えーっと確か…




アタシに告白してきた人…?


「覚えててくれたんだぁ!」

いや、違います。今思い出しました。

その言葉を飲み込んで、アタシは頷いた。


でも…あれ?
こんな人だったけ?


「久しぶりだね!風邪ひいてたんだって?」

なんで知ってるんだろ?
って、風邪ひいてたわけじゃないんだけどね。


「はい。」

こういう時、どう反応すればいいんだっけ?


「随分長引いたね。大丈夫だった?もう平気なの?」

嘘なのに…
なんでこんなに優しくしてくれるんだろう?
なんだか、良心が痛む。



良心…?
アタシにまだそんなの残ってたんだ。


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