KAGAMI


本当に違うんですよ?
激しく照らす太陽に、それが反射して眩しかった。
陽に下が、よく似合う明るい人だなぁって見惚れてた…

アタシ、先輩に見惚れてた…


友達が言ったように、先輩ってイケメンかも。


アタシは気にしないようにして、そのままどさっと先輩に隣に座った。

「あ…良かった」

ほっとしたような表情を浮かべる先輩。

「?」

アタシは先輩が思った事が分からなくて、先輩みたいに顔をかしげた。


「実は、おれの隣に座るのが嫌なのかな、ってのもちょっとあった」

きょとん、としたアタシとは正反対に、先輩は困ったように笑う。


「本当にちょっとだけな!…食べようぜ!」



純粋。

そんな言葉が似合う人。
正直で、まっすぐな優しい人。

この人はきっと温かい。



なぜか良くも知らない先輩の事、そう思ったの。


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