戀愛物語
「氷だけでも、もらっていいかな…?」
きょろ、と首を巡らせる。
一年生の頃保険委員だったので、だいたいの物の場所は把握しているつもりだった。
棚から袋を出し、冷蔵庫から氷も取る。水を入れてぎゅっとしばり、みことは保健医に報告をしにいこうと保健室を出かけた。
けれどぴたりと、足を止める。
保健室の床に、白い花びらが落ちていたのだ。
「? どうして……あ、窓が」
拾ってすぐに、窓が開いているのだと気がついた。
それもベッドが置いてある個室の窓らしい。ベッドはそれぞれカーテンで仕切られていて中は見えないようになっているが、窓側のカーテンが小さく揺れていた。
布団が花びらまみれになっているなら払おうと思い、カーテンをくぐった。
きょろ、と首を巡らせる。
一年生の頃保険委員だったので、だいたいの物の場所は把握しているつもりだった。
棚から袋を出し、冷蔵庫から氷も取る。水を入れてぎゅっとしばり、みことは保健医に報告をしにいこうと保健室を出かけた。
けれどぴたりと、足を止める。
保健室の床に、白い花びらが落ちていたのだ。
「? どうして……あ、窓が」
拾ってすぐに、窓が開いているのだと気がついた。
それもベッドが置いてある個室の窓らしい。ベッドはそれぞれカーテンで仕切られていて中は見えないようになっているが、窓側のカーテンが小さく揺れていた。
布団が花びらまみれになっているなら払おうと思い、カーテンをくぐった。