戀愛物語
こんなことは日常茶飯事だ。慣れていることなので、別にどうという事は無い。
スカートについた埃を払って歩き出そうとするが、ずきんと膝が痛んだ。
少し赤くなっている。これは音から青くなってしまうかもしれない。
保健室で氷でも貰おうかと他人事のように考えつつ、歩く事を再会した。
やっとついた頃には、もう昼休みの半分の時間が経ってしまっていた。
これでは眠れそうにないと思いながら、せめて足だけでも見てもらおうと保健室のドアをノックする。
…返事はなかった。
ゆっくりと扉を開くと、保健医はいなかった。
入って保健室の中心にあったテーブルの上に置いてある掛け札を見つける。
「職員室にいます」と書いてある。おそらくドアに掛けようとしたが忘れてここに置きっぱなしになっているのだろう。