戀愛物語
「俺はまだ眠りたい。…行け」

言葉の意味を理解して、みことは急いでカーテンをくぐった。
そして振り返るが、巡の姿が見える前に閉じられてしまった。

ゆっくりと揺れて止まったカーテンを一瞥し、みことは保健室を後にした。

名残惜しいと心の隅で感じていることに戸惑いながら。
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