君の隣で…
「なっん…で、我慢し…んのにそんなふうに言ってく…の。もうほっ…てよ」

泣いているからうまくしゃべれないや


ほんとは全然大丈夫なんかじゃない

話をしだしたらきっと止まらない

涙も止まらない

だから言いたくない

自分が自分じゃなくなるみたいで

だから…



「なぁ、辛い時は頼っていんだよ。助けてやるなんて言わないけど、話聞くことできるし、あいつ…
あの席に座ってた奴が好きなんだろ...?」


この人はほんとに何でもお見通しだな...

「うん...
でも勇介は...先輩はもう私を好きじゃないから」



「あいつじゃないから解らないけど、お前のことを嫌いになったわけじゃないだろ?だからさ、今は無理でもちゃんと笑って話せるようになるから、あいつ以上に好きな奴ができるから」





そうやって君はにっこり笑ったんだ









今思えば、この時すでに新しい気持ちが芽生えてたのかな
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