湖に咲く 一輪の薔薇
『…希紗季って……誰よ。それ』



初めて聞いた名前に動揺はしない。




龍也「初代蝶妃の名前だよ」



あたしは薄々気付いていたのかもしれない。




龍也「優弥さんの女。初代蝶妃だったんだよ」




動揺はしない。
だけど何だか





龍也「その女………希紗季さんにお前は似てる。声とか、その顔も」






胸がスカスカする。







龍也「こんな性格悪くてケバくて、金持ちっつーこと豪語してる女。どこがいーのかって思ったけど、希紗季さんに似てるとなりゃー、話は別だな」





何でこんなにも


息が苦しいんだろう。





龍也「つまり……………分かるよな」










『あたしは重ねられてたってことね。利用されていたと』









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