ずっと好き。
だから、私はどんなに辛くても逃げない。

逃げたら、紗綾ちゃんに馬鹿にされるだろうし。


「じゃ、基礎練やろっか!皆準備して~」


私は、なるべく冷静でいようと、何も気にしてないでいようと頑張った。

頑張ったんだけれど。

私が頑張れば頑張る程、紗綾ちゃんは海君にひっついて。

私の心をズタズタに傷つける。


「基礎練は各自でね!」


声が震えたような・・・気がした。

ちょっと、ヤバイかも。

結構辛くなって来た。


「海先輩、一緒にやってもいいですかぁ?」


どうしよう。

もう、ここから逃げたい。

涙出そう・・・。



「こぉーら!紗綾ちゃん!基礎練は各自でやって!!」



え・・・

ちかちゃん・・・?


何で、私が指示してるのに、助けてくれたんだろう。



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