【B】君の魔法




「出雲くん。

 はいっ。
 よかったら一緒に食べない?
 
 おばあちゃんが作ってくれた
 お弁当なの」




遠足のときも……
一人、コンビニのお弁当を
取り出してた
俺を気遣って
そっと……寄り添ってきた。



「私は……
 おばあちゃんだけなの。

 私も……
 お父さんとお母さんいないの。

 離婚しちゃったから。

 私が生まれたから
 お父さんも、お母さんも
 別れちゃったの」



涙を流しながら
小さく呟いた
彼女に……心が惹かれた……。




親のいない子供。



その同じ痛みを知る
彼女だから……。






彼女を支えたい……。
そう思った。
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