【B】君の魔法



「いらっしゃいませ。
 浩哉(ひろや)と申します」


二人の男がテーブルについて、
ゆっくりと、
心さんと
私のお持て成しタイム。




「でも、どうして
 心さんがこの店へ」



思わず問いかける。


「奏音に逢いに……」



恥ずかしそうに
紡ぐ、その言葉に
ゆっくりと
二人を見つめる。


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