【B】君の魔法




「尊子さん。
 
 今、貴方は
 鍵をかけたよ。

 自らの意思で。

 怖いのは、
 その人のことが大切だから。

 心に鍵をかけるのは、
 臆病な自分自身から
 目を背けるためだよ。

 だけど……
 鍵をかけるたびに、
ガラスの靴って
 曇っていくんだよ。

 ガラスの靴を
 輝かせるためには
 素直に心を解放して
 いつも感謝の言葉を
 唱え続けることなんだ」




優しい声色で、
諭すように
続けられる言葉。

< 289 / 339 >

この作品をシェア

pagetop