【B】君の魔法
「あぁ、奏音。
また始まった。
奏音のシンデレラ持論。
女の子は誰でも
持ってるんだよね。
王子様に出会うための
ガラスの靴。
その靴は……
物語の中では、
魔法使いのおばあさんに
与えられるものだけど、
実際は違うんだよね。
魔法使いのおばあさんは
何時もわかりやすいように
姿を見せてくれない。
だけど……
何時も、
寄り添ってくれてるの。
潜在意識と言う形で。
いつもお姫様の願いを
叶え続ける存在として。
その魔法が発動する
条件は……
<素直になること>。
だったよねー」
心が、大切な宝物を
分け与えるように
奏音を見つめながら
笑いかける。