【B】君の魔法



「時間とらせたね。
 もうすぐ、
 家だから」




暗闇の車内
運転しながら紡ぐ。





携帯電話で
軽く……
ゲート解除をして
愛車を門の中へと
滑り込ませていく。




「……何?
 大きな門構え……」


興奮したよう
声を漏らす尊子。


そして……
それを恥じるように
すぐに自分を殺して
上から目線。

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