王子様の溺愛カメラマン
潤む私の目に日向くんはようやく正気に戻ったのか、少し困った顔をした。





「ゴメン…俺すげ―嫉妬して…」





だけど

私は日向くんの言い訳を聞き終える前にその胸に飛び込んでいた。



「日向くんのバカっ」


「!」


「…すごく逢いたかったんだよ」


「エマ…」


日向くんはぎこちなく私を抱きしめ返した。






キスはあんなに強引にしたのに…その腕はとても優しくて。



初めて抱き合った日向くんの体は見た目よりも大きく、たくましかった。




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