王子様の溺愛カメラマン
「日向くんが好きです」


「――え?」


「好きなの…」



私はそう言うと、日向くんの唇に背伸びでチュッと触れた。


「!!」


日向くんは目を丸くさせた後に顔をかぁっと赤くさせた。





「ちょっ…なんで先に言うんだよ!」


日向くんは私の肩を掴むと慌てて言った。




「だ、だって…我慢出来なくて…」


「~~~!」


日向くんは髪をくしゃくしゃにするとはぁぁとため息をついた。





「俺が先に言いたかったのに」


「!」




日向くんは両手で私の顔を優しく包み込むと私を見つめた。




「順番が逆になったけど……
俺も好き」


「ひ、日向く…」


「エマが好きだよ」






いつの間にか、
私の頬には熱い涙が伝っていた。



日向くんは優しく微笑み、
私たちは三度目のキスをした。







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