王子様の溺愛カメラマン
週末



正午の駅前の時計台の下、俺はエマとやらを待っていた。


顔はお互い覚えてねーだろうから服装をメールしておいた。


俺はモノトーンのチェックのシャツにジーンズ。


エマは白カットソーにスカートとか言ってたっけ?


でもカットソーとか言われてもどういうもんか正直わかってない俺。


なのでエマが俺を無事に発見してくれることを祈る。


それにしても、




「ねみぃ…」


普段、休日のこの時間は深夜のバイトに備えて寝てることが多いから、やたら眠い。


植え込みの縁に腰かけながら、俺はふぁ…とあくびをしていた。




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