王子様の溺愛カメラマン
「で、モデルなんだけどさ…」


『あ、うん。あの…日向くんは私なんかで本当にいいの?』


「え?」


『日向くんが私を覚えててくれたのはすごく嬉しかった!けど…本当に私でいいのかな~って…』


「………」


『あの…日向くん?』



オカンはどんな事を言ったんだろう。


ごめんなさい、俺エマのこと全然思い出せてないんだけど…



『日向くん…?』


「や…ゴメン大丈夫。ちょっと電波が」


『…そうなの?』


「うん。えっと…とりあえず週末一回会える?」


とりあえずエマに逢ってみて…


やっぱり無理そうなら適当に理由を探して断ろう。


そして俺たちは電話を切った。








< 22 / 335 >

この作品をシェア

pagetop